直木賞を受賞した話題の本書。読んでみようかと図書館の蔵書データを見てみたら、当然予約待ちがたくさんでした。20人越え。
予約しようかどうしようか悩んでいたところ、掲載雑誌を見つけたので、今回はこちらを借りて読んでみることにしました。
狙っていた本
心淋し川
[rakuten id=”book:20075143″ kw=”心淋し川 西條 奈加”]
借りた本
良かった点
予約がなかったので、すぐ借りられた
単行本は、20人くらいの予約がついていました。2冊所蔵されているけれど、きっと2ヶ月以上待つと思います。そんな中、雑誌のことを知れて、すぐ手に取れたのはうれしかったです。
作者のことば、対談、自伝エッセイなども読める
作品以外のものもおもしろく読ませてもらいました。
宮部みゆきさんと西條奈加さんの対談にあった『鬼滅』への、時代小説作家さんならではの着目点「原作が完結した後はきっと戦争に招集される」が、さすが、なんか違うなぁ、と思えました。
選考委員の選評が読める
選評を読めたことで、候補作のことも知れました。候補作からも読みたい本リストに加えました。
掲載されていた読み切りに、以前好きで読んでいた作家さんのものがあった!
借りた目的は「心淋し川」でしたが、以前好きで読んでいた北村薫さんの読み切りがあり、こちらも楽しく読みました。
作風が変わらずおもしろかった。まだ読んでいない北村作品を探そうと思います。
残念な点
全部ではなかった
単行本は、全部で6編の連作短編が掲載されていて、雑誌はそのうちの3編が掲載されています。
単行本6編(*印が付いているものが雑誌掲載)
- 心淋し川 *
- 閨仏 *
- はじめましょ
- 冬虫夏草 *
- 明けぬ里
- 灰の男
時代小説という、普段読まないジャンルでしたので、3編でちょうど良いかな、と思っていたのですが、最終的には他の3編も読みたくなりました。うれしい誤算というのでしょうか。
まとめ
今まで、時代小説は読みませんでしたので、短編3作というすこしライトな印象も手伝って、雑誌を手に取ろうと思いました。この作品は読みやすかったので、読めて良かったです。読めなかった残り3編も、選評などを読むうちに興味がわいたので、後日読もうと思いました。
そんな観点からも、人気の本を掲載雑誌で読む選択肢はアリと思います。
誌面イメージ画像
文面を、著作権切れ文章を使って再現してみました。写っている定規を実際の大きさになるよう拡大縮小していただくと、実際の見た目に近づきます。
紙の色の再現は難しかったです。精進します。
フォントサイズはちょっと小さめ、でも3段なので改行がほどよく、私にありがちな、読んでいる行を見失うことはありませんでした。紙の質も悪くなく、透けて見えて読みにくいなんてこともなかったです。
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